調教

栗東坂路短評(LeZele)

  • ムードインディゴ 中間は3週前から時計を出し始め、1週前に福永を乗せて一杯にやった所で1セット消化。当週は軽く仕掛けて状態を確かめる程度に留めたように順調な調整過程。しかし、ラップは相変わらずテンが緩く終いを伸ばすもので、競馬に行って瞬発力がいまいち発揮されずにジリ脚傾向にあることを思えば、持久力系の稽古+先行策の組み合わせの方が色気が出そう。助手曰く雨が降ると全く駄目らしい。(7点)
  • マイネレーツェル 以前は精神面を考慮して強い稽古を控えていたが、近走は成長が見られしっかりと時計を出せるようになった。それからするとこの中間は時計の出し方が甘い感は否めない。しかし、ラップの刻み方、特に前半2Fは非常にエロティックで、2週前15.2-13.6、1週前15.3-13.6、当週15.2-13.6と恐ろしく正確なラップを刻んでいる。一気の距離延長に臨む精神状態としては申し分なく、ラップに生きる者としては、落ち着き以上の何かが降りてきた、そんな印象すら受ける。(8点)
  • レジネッタ 性格的に直前にビッシリ追ってテンションを上げたくないので、1週前に速い時計を出して当週はゆったりが基本パターン。この中間も1週前に自己ベスト51.2秒を計時し、当週は前半15.3-14.9の緩い入りから軽く仕掛けて後半12.7-12.5と軽快な動きを披露。桜花賞の時より気配は良い。(9点)
  • ジョイフルスマイル 相変わらず坂路では時計が出ないので調子の良し悪しの判断に困るが、調教師のコメントやラップの刻み方からして気配は平凡。(5点)
  • エアパスカル 1週前追いの前段階である程度出来ていたとはいえ、その1週前追いが思いの外緩くなった分、当週の追い切りは騎手を乗せてきっちり追った。走破時計、ラップ共にこの馬らしいもので、若干の狂いはあったものの力を出せる状態にある。(7点)
  • オディール 前走は馬体減りを気にする余り、当週の追い切りを抜き過ぎて大敗を喫した。同じ轍を踏まぬよう、今回は当週にきっちり追って52.5秒と速い時計を計時。中間全体を見渡しても55秒前後を4本、52秒台を2本と栗東坂路組屈指の稽古量で、それを支えているのは他ならぬカイ食いの良さというのだから状況、状態は一変している。(9点)

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