調教

栗東坂路短評(LeZele)

  • フォルテベリーニ 近走は平地調教でも西谷の名が見られ、目黒記念の前に障害試験も受けている。今回の最終追い切りも西谷が乗って55.4(LAP 15.5-14.0-12.9-13.0)を計時。良くも悪くも普段通りの上、陣営は弱気で野心が全く感じられない。調子を落としているとは思わないけれども、基本的には出走することが目的の様相。(6点)
  • アルナスライン お笑い芸人クールポコを召喚したい程に当週水曜の追い切りでやっちまったな和田竜二。14.3-15.6-13.7-12.6と奇妙な山なりラップを刻み、走破時計は56.2秒と明らかに遅い。これを受けて師は翌日に追試を課したが、果たして15-15程度で補えたのかどうか。2本の時計が前後逆だとしても物足りない感は否めず、ましてや540キロを誇る大型馬だけに1本気合いの入った時計で締めたかった。(6点)
  • サクラメガワンダー 1週前に一杯に追って当週はテンションを上げない程度にやるのが基本的な構成。今回は当週の入りが15.2秒とよりメリハリを付けた格好で、近走の主戦で毎回稽古を付けている福永の秘策ではないかと軽くこちらのテンションが上がったものの、良馬場希望の雨予報では意気消沈。(8点)
  • アドマイヤフジ 前走天皇賞は距離を克服すべく普段追わないCWで時計を出したりもしたが、結局南極距離が長いに違いなく、それでも壊滅的な着差を付けられていない辺りに今シーズンの状態の良さが伺える。前走から間隔が空いたが、この中間は4週前から坂路一本で追われ、2週前に11.9秒のハイラップを含む51.1秒を計時するなど仕上がりは早い。1週前、当週はテンをセーブしつつも後3Fは安定したラップを刻み態勢は万全。(9点)
  • エイシンデピュティ 何はともあれ当週の57.5(LAP 17.0-14.4-13.7-12.4)をどう判断するか。この日はテン乗りとなる内田博幸が来栗して稽古を付けており、過日のゴスホークケンのような想定外の時計なのかとも思ったけれども、これは師の指示通りとする記事もあるにはあった。確かに、テンの入りを抑えるのは同馬のパターンであり、大筋ではそういう指示だと思う。しかし、前走からそう間隔が空いてないとはいえ、前週までの内容からすると抜きすぎた嫌いがある。追い切りの映像を見るとゴーサインが出てからの反応の良さを確認できるが、本当に終いだけのラップなのでこれに惑わされてはいけない。この内容で力のいる馬場+距離延長は堪えると思うが果たして。(6点)
  • カンパニー 創傷性角膜炎を発症し安田記念を回避。1週前追い切りは消化していて、安田記念の翌週には時計を出しているので調教的なブランクはさほどない。直前の時計の出方も上々で、前走多少太めが残っていた点もコントロール出来ているらしい。ローテが間延びしてもそれなりに走るので、距離云々は別にして、準備段階としては良い部類に入るだろう。(8点)

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