第15回青葉賞(3歳G2/東京芝2400m/2008年5月3日発走)
馬番 | 競走馬名 | 騎手 | s-flat | どな | yuta | 短評 | |||
1 | トレノクリスエス | 蛯名 | △ | ▲ | ☆ | ■ | |||
2 | ゴールデンルーヴェ | 柴田善 | ○ | ☆ | ■ | ||||
3 | ゴールデンハッチ | 北村宏 | ■ | ||||||
4 | ドリームキューブ | 津村 | ☆ | ■ | |||||
5 | アドマイヤコマンド | 川田 | ○ | ◎ | ▲ | ○ | ▲ | ■ | |
6 | ファビラスボーイ | 吉田隼 | × | ▲ | ■ | ||||
7 | オリエンタルヨーク | 木幡 | ☆ | ■ | |||||
8 | マゼラン | 武豊 | △ | △ | ■ | ||||
9 | アルカザン | 池添 | △ | ■ | |||||
10 | クリスタルウイング | 内田博 | △ | ○ | ■ | ||||
11 | フジヤマラムセス | 後藤 | ▲ | △ | △ | △ | ■ | ||
12 | シャドークロス | 吉田豊 | × | ■ | |||||
13 | ドットコム | 松岡 | ◎ | ■ | |||||
14 | モンテクリスエス | 福永 | × | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ■ | |
15 | ニシノエモーション | 田中勝 | ◎ | △ | ○ | ■ | |||
16 | アイティトップ | 戸崎 | △ | ■ |
傾向 | ■ | 血統 | ■ | 調教 | ■ | 展開 | ■ | 一口クラブ情報 | ■ | 買い目 | ■ | 関連記事 | ■ |
ドリームキューブ
- 展開上の鍵を握る。延長で楽逃げできそうだが、前走ほどは恵まれにくく。 (superflat)
- 荒削りながら均一ラップの気があり、一昨年の勝ち馬アドマイヤメインを幾らかスケールダウンした感じ。単騎逃げが可能な面子ならと思うも、BRF鉾田帰りと聞いて躊躇。(LeZele)
- ☆:魅力なのは単騎逃げが見込める点。マイペースで行ければしぶといところは前走で見せていて、先週の馬場傾向のままならラチ沿いをスイスイ行けるのは願ってもない形。地味に5走前ではトールポピーにコンマ4秒差という惜しい競馬もある。血統面でも父メジロブライトは現在の種牡馬界屈指のスタミナ血統で、自身でノーザンダンサーのクロスを内包しているし、リボー系グロースタークのクロスがあり穴の臭いプンプン。このまま雨が降って馬場が渋り、時計がかかるようならさらに期待が高まるのだが。(re-donald)
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アドマイヤコマンド
- ○:毎日杯からのローテに好感。(superflat)
- ◎:キャリアは浅いものの、血統欄で触れたとおり、背景的にはこのコース向きの構成ではある。1戦1勝で臨んだ毎日杯が、何度かブレーキをかける流れで2着確保と、能力も確か。(Southend)
- ○:前走まともな競馬ができてなかったのに好時計で2着。スケールある。(shindou)
- ▲:まだキャリア2戦だがメンバー中唯一の重賞連対経験馬で、2戦とも阪神外回りでそれなりの上がりを使って好走している点はプラス材料。父アグネスタキオンだけを見ると距離面の不安があるが、母父カーネギーでさらにリヴァーマン、ダマスカスなんて名前もあって、距離延長、馬場悪化がマイナスになることはないかと。(re-donald)
- ▲:2戦目で重賞連対してる以上、切りづらい。(ゆた)
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ファビラスボーイ
- ×:分からないし、父ジャンポケのイメージほど産駒は東京走っていないが、底を見せていない未知の魅力で。(superflat)
- ▲:4月8日に帰厩後、16日から3週連続で「水曜に」「吉田隼騎乗で」「ポリトラックにて」「併せ馬」を敢行。それぞれの手応えが「馬なり→強目→一杯」、終い1Fが「12.8→12.5→11.8」と、絵に描いたような上げ潮ムード。「まだ7分」の仕上げも「前走時よりはるかに良い」と師のトーンも上々で、その前走が東京芝2000mで2.01.7ならマゼランの芝2400m2.25.7とも遜色ない。初めて市場に出た(2006年セレクト1歳で4,200万円)ファビラスラフイン産駒、重賞には縁が無かった姉達とは一味違うところを見せるか?(Southend)
- 前走はしぶとい末脚での差し切り勝ちで、父ジャングルポケット×母ファビラスラフインとなるといかにも東京2400m向きじゃないか!と思わなくも無いが、青葉賞は東京コースでは珍しく(出走頭数こそ少ないですが)グレイソヴリン系が力を出せない重賞で、ジャングルポケット産駒も東京では「芝<ダート」かつ「2400mの勝ち星がまだ無し」と実は条件はかなり悪い。力はあると思うがこの距離では消し。来られたら素直に謝るだけ。(re-donald)
- :ダービー穴候補にしてたけど、トライアルではむしろスローで差し損ねそう。人気的にも買いづらいなあ。(ゆた)
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マゼラン
- 買いたくない馬。前走は好タイムだが高速馬場の恩恵ではあった。巨体で休み明けというのも不安。恐らく後ろから(最後方?)の競馬をすると思うので、追い込み届かずに期待。 (superflat)
- スケール感はこのメンバーでもトップクラス。前走の時計も破格で本来なら中心視して当然の素質馬だが、中間多少順調さを欠いたのが気がかり。あと、個人的にはダービーはダービーでもジャパンダートダービーに行って欲しい素材でもあり、思い切って無印に。出資者の皆さんすいません。(Southend)
- △:クロフネ産駒が東京2400mの重賞で来るイメージが全く湧かないものの、前走の走りは重賞級かと。超消極的な押さえ。(re-donald)
- △:クロフネで2400で一番人気って人気的に買いづらい。ばらける展開は向いていそうだけど、スローはマイナス。というわけで武豊がうまく乗って2着までじゃないのかなあ(ゆた)
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クリスタルウイング
- アドマイヤベガの昇級初戦ではあるが、評価に値する勝ちっぷりでもなく、鞍上も不安。 (superflat)
- 4月13日から30日まで、日・水・日・水・日・水とコースで追い切りを消化。その上5月2日に坂路で52.2秒という時計を出しており、恐ろしいまでのハードワーク。そもそもデビューから中1週→中1週と使っており、2億近い高馬をこれだけ酷使できるのは、ある意味尊敬に値する。マツクニなんか目じゃないぜ。(Southend)
- △:中山向きという疑念は拭えないものの、良血馬で「前走条件戦1着からの重賞挑戦」というアドマイヤベガ産駒激走の条件整った。それだけ。(re-donald)
- ○:アドベの前走1着。開幕2週目でスローが見込まれるだけに、前々で競馬ができそうなこの馬には期待が高まる。藤沢和厩舎が詰めてトライアルに詰めて使ってきてるってことは勝算があるんでしょう。(ゆた)
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フジヤマラムセス
- ▲:休み明け、出遅れの前走は参考外。とすると、東京1800を33秒9で上がった初戦だけがクローズアップされる。コース替わりで未知の魅力に期待。後藤への乗り替わりも積極的に先行してくれそうで理想的。(superflat)
- △:ずっと坂路とプールで調整していたのが、直前はウッドでの追い切り。トモに甘さがあるという評価だったが、ここに来て身が入ってきたのかも。叩き2戦目の上がり目も見込めるし、ここ最近勝ち馬を出していない1勝馬でも、連下なら。(Southend)
- △:前走は出遅れが響いて追い込みきれなかっただけで、初戦は出色の内容。母父リアルシャダイでノーザンダンサーのクロスもあり、(どのような事情かは分からないが)ファビラスボーイを蹴って後藤Jがこちらを選んだのも不気味と言えば不気味。(re-donald)
- △:スロー確定のレースだけに自分で動ける後藤は魅力。それに応えるスタミナもありそう。(ゆた)
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モンテクリスエス
- ×:ジリジリと安定はしている。人気次第。(superflat)
- ◎:乗り込み入念で状態は良好。偶数番も好材料。(LeZele)
- ○:勝ち味に遅い印象はあるが、530キロの大型で緒戦2着、2戦目は降雪によるダート変更、3戦目で勝ち上がるも、オープンの4・5戦目は出遅れかつ前残りの流れ。6戦目となる前走は重賞実績もあるミッキーチアフルを捻じ伏せてみせただけに、能力上位は明らか。調教の感触では使い詰めの反動はなさそうで、外枠がどうかもゲートをまともに出て流れに乗れれば、このメンバーなら大威張り。ゲート不安の分対抗に落としたが、評価としては◎と同等。(Southend)
- ◎:若葉Sは出遅れ。長距離経験があり前走で競馬にも進境をみせたのに人気ダウンで。(shindou)
- ◎:ここまで6戦して1度も掲示板を外したことがなく、また、全てのレースで上がりの脚がメンバー中3番手以内という確実に計算できる末脚の持ち主。クラスや展開の違いはあれど、内回りの競馬で詰めきれず敗れている一方、外回りのコースでは確実に前を捕らえることができているレースぶりはいかにもこのレース向き。血統面では非サンデー系でノーザンダンサーのクロスこそ無いものの、父シンボリクリスエス×母父ノーザンダンサー系ならば、距離面や雨による馬場の渋りも全く気にすることは無いはず。常に過剰人気気味もここは意外にも6番人気止まり。中間も板路で51秒台を2回叩き出すなど動きも上々で、ここが絶好の買い時。(re-donald)
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傾向
- 日程変更(皐月賞から中2週→中1週)があった2000年以降の傾向を見ると、3着以内に入った24頭中、カク地の2頭(ヤマノブリザードとタカラシャーディー)を除く22頭のデビュー戦成績は(14.7.2.2)。4着以下に負けた2頭も、タニノソルクバーノ('00年2着)はダートでのデビュー、ニシノドコマデモ('05年2着)は函館芝1000mでの5着。緒戦に芝を選んで馬券圏外だったトレノクリスエス・ゴールデンルーヴェ・クリスタルウイング・マゼランは割引が必要か。(Southend)
- 重賞実績を見ると、弥生賞組と毎日杯組が優勢な近年の傾向。前者はほぼ無条件で、後者は上位入線馬は信頼できる。ただし弥生賞組がいない今年は、毎日杯2着から参戦のアドマイヤコマンドに注目せざるをえない。逆にG3の京成杯で10着だったドットコムは買いづらいか。(Southend)
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血統
- 日程変更(皐月賞から中2週→中1週)があった2000年以降の傾向を見ると、3着以内に入った24頭中、7頭までがサンデー産駒。それにカーネギーダイアン('00年1着)とホオキパウェーブ('04年2着)を出したカーネギーが続き、他に2頭以上馬券圏内に産駒を送り出した種牡馬はいない。単純だが、父方の祖父にサンデーを、母父にカーネギーを持つアドマイヤコマンドに注目。(Southend)
- 過去5年で探ってみると、03〜07年まで4年連続制覇するなど当然の如くサンデー系が8連対(母父サンデーも入れれば9連対)と圧倒的だが、意外にもサンデー系種牡馬産駒の勝ちはない。非サンデー系の6頭を見ると、キングヘイロー、カーネギー、スウェイン、シャーディー、ペンタイアとスタミナ型種牡馬が居並び、その傾向はサンデー系の母父にも言えそう(ブレイヴェストローマン、キャロルハウス、サッカーボーイ、ローソサエティなど)。また、非サンデー系はノーザンダンサーのクロスを持っているとより良いか。(re-donald)
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調教
栗東坂路短評 (LeZele)
- ゴールデンルーヴェ 前走後も厩舎に留まっての調整。近走に比べローテに余裕があり、前日に15-15を課した上で追い切り一杯の攻め強化。ラップは幾らか切れを欠くので、番手での競馬が望ましい。(8点)
- ドリームキューブ 減った馬体は戻ったと助手。本数は少ないが長めをやっても特段重苦しさはない。切れはないが均一ラップの気があり、長距離の逃げは理に適っている。(7点)
- アドマイヤコマンド 調教経験値が少ない段階での重賞2着は立派の一言。この中間は速いところを4本と十分な稽古量を消化。ただ、前掛かりで終いを落とすラップは相変わらずで、府中に輸送しての距離延長に一抹の不安あり。(7点)
- モンテクリスエス 日に2本の乗り込みをこなしながら、中3週で強弱合わせて5本の時計を出す松田国英厩舎らしい密な調整過程。そしてそれに応えられるだけの状態の良さ。まだ奥がありそうではあるが、トライアルとしては申し分ない。(8点)
※調教内容を10点満点で評価。7点以上が良い部類で、8点以上は"調教的に"買い。
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一口クラブ情報
- ゴールデンルーヴェ
「ダービートライアルですから、ある程度のメンバーが揃うのは当然のこと。距離に関しては、引っかかる馬ではなく、跳びも大きいのでこなしてくれそうですが、問題は芝適性。手脚の捌きから言うと、現状ではダートのほうがよさそうに思えますので、時計勝負の重賞競走にどこまで対応できるかが課題となるでしょう。前走よりも状態そのものは数段上ですから、今回はそこに期待。いずれにせよ、いい経験になると思いますよ」(渡辺助手)
▼確かに募集時から印象としてはダート色が強かった。
- マゼラン
「馬なりの道中は問題ないのですが、追い出すとやはり右にモタれるところを見せています。ただ、右回りよりは乗りやすいでしょうし、馬の具合自体はいいので、なんとかいい競馬を期待したいですね」(角居師)
▼モタれる面は前走からあり、その際騎乗した武豊騎手からも「左回りの方がまだ乗りやすい」というコメントが出ていたので、それ自体に大きな問題はなさそう。ただ、前走後からしばらく歩様の硬さが指摘されており、モタれ癖と連動しているものだとすると、状態面でまだ万全ではないというサインかもしれない。
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